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柘榴 のように切り裂かれた 死体 の血まみれの腕
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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人体解剖(死体を切り裂く)
肌の傷・怪我
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......いた。「血圧」「駄目です」と浅井助手が答えた。既に彼はマスクをかなぐり捨てていた。「死にました……」 脈を計っていた看護婦長が力なく呟いた。 彼女が手を離すと、柘榴のように切り裂かれた死体の血まみれの腕が、だらぁんと手術台の縁にあたった。おやじは茫然としたように立っていた。だれも口をだす者はいなかった。無影燈の光を反射させながら床を流れる水だけが微かなかるい音......
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人体解剖(死体を切り裂く)の表現・描写・類語(骨・内臓のカテゴリ)の一覧 ランダム5
観音開きの戸のようにメスが入った皮膚を開き
島田 雅彦 / ある解剖学者の話「ドンナ・アンナ (新潮文庫)」に収録 amazon
柘榴のように切り裂かれた死体(ライヘ)
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
(白いソフトボールのような死)「そういうのをメスで切り開いてみたいって気がするのよ。死体をじゃないわよ。その死のかたまりみたいなものをよ。そういうものがどこかにあるんじゃないかって気がするのね。ソフトボールみたいに鈍くって、やわらかくて、神経が 麻痺 してるの。それを死んだ人の中からとりだして、切り開いてみたいの。いつもそう思うのよ。中がどうなってるんだろうってね。ちょうど歯みがきのペーストがチューブの中で固まるみたいに、中で何かがコチコチになってるんじゃないかしら? そう思わない? いや、いいのよ、返事しないで。まわりがぐにゃぐにゃとしていて、それが内部に向うほどだんだん硬くなっていくの。だから私はまず外の皮を切り開いて、中のぐにゃぐにゃしたものをとりだし、メスと ヘら のようなものを使ってそのぐにゃぐにゃをとりわけていくの。そうすると中の方でだんだんそのぐにゃぐにゃが硬くなっていってね、小さな芯みたいになってるの。ボールベアリングのボールみたいに小さくて、すごく硬いのよ。そんな気しない?」
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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肌の傷・怪我の表現・描写・類語(健康・体調・病気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(みみず腫れ)背中一面、隙間がないほど赤黒いみみずばれが、鯰(なまず)のように這っている
木山 捷平 / 長春五馬路 amazon
すッかり肩の皮が剥 け、ヒリヒリと熱をもって来た。
吉川英治 / 醤油仏
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「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
(医者は)小さな血の塊りをミツの子宮からとり出した
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
背筋をせり上がってくる生きる気力を奪うような悪寒
泉 優二 / ブラインドコーナー amazon
「骨・内臓」カテゴリからランダム5
血は乾いて、壁土のように、白い皮膚にこびりついていた。
開高 健 / 裸の王様 amazon
柘榴のように切り裂かれた死体(ライヘ)
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
宿のシーツは、恥ずかしい血痕の花弁を点々と散らした。
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
真白な障子に花を 撒いたような鮮血が飛び散った。
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
「生と死」カテゴリからランダム5
一人になると、死んだ息子のことを考えて、よく泣いた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
狡智長(こうちた)けやらぬ狐のように、山ぞいをのほほんと歩いていて、自分の無知ゆえに猟師に射たれるような死に方
三島 由紀夫 / 仮面の告白 amazon
友子が実は生きているのか、死んでいるのか目覚めてしばらくはさっぱりわからなかった。ひどいものだった。人前で一日せっかく普通の一日をふるまって取り戻しても、眠って目覚めたとたん暗い暗いふりだしに戻ってしまうのだ。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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