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やわらかな月の光に照らされた直子の体はまだ生まれおちて間のない新しい肉体のようにつややかで痛々しかった。彼女が少し体を動かすと――それはほんの僅かな動きなのに――月の光のあたる部分が微妙に移動し、体を染める影のかたちが変わった。丸く盛りあがった乳房や、小さな乳首や、へそのくぼみや、腰骨や陰毛のつくりだす粒子の粗い陰はまるで静かな湖面をうつろう水紋のようにそのかたちを変えていった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 作品を確認(amazon)
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裸体・ヌード
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水紋(すいもん)
肉体(にくたい)
乳首(ちくび・ちちくび・にゅうしゅ)
腰骨(こしぼね)
水紋・・・水に石などを投げたとき水面にできる模様。波や渦などの模様。水面の波紋。また、それに似た模様。
肉体・・・肉から構成されている体。生きている人間の体。生身の体。
乳首・・・1.乳房の先の突き出た球状の部分。乳の出る部分。乳頭。
2.1の形をした、赤ちゃんにしゃぶらせるゴム製品。
2.1の形をした、赤ちゃんにしゃぶらせるゴム製品。
腰骨・・・1.腰の部分の骨。腰っ骨(こしっぽね)。腰骨(ようこつ)。
2.我慢強く、押し通して実行する気力。忍耐強く、やりとおす精神力。腰っ骨(こしっぽね)。「腰骨が強い」
2.我慢強く、押し通して実行する気力。忍耐強く、やりとおす精神力。腰っ骨(こしっぽね)。「腰骨が強い」
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食卓のシャンデリアが、幾分、皮肉めかして、その皺一本ない額や高く澄んだ鼻梁、やわらかく光を押し潰す下瞼といった、彼女の麗質の細部に光を灯していた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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