蚕が口から糸を吐いて自分のまわりに繭をつむぎ出すように、ひとりで自分のまわりにつくり上げてきた、私の生、私だけの現実
日野 啓三 / 抱擁 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
人生とは
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
蚕(かいこ)
蚕・・・カイコガの幼虫。普通、4回脱皮した後、白くて俵型の繭(まゆ)を作る。繭は絹糸の原料になるため、古くから養蚕(ようさん[=蚕を飼うこと])されてきた。野生では生活できず「飼い子」が名前の由来とされる。
ここに意味を表示
人生とはの表現・描写・類語(人生のカテゴリ)の一覧 ランダム5
あなたがあの時こう手を動かした、これをし、これをしなかった、あれになり、これにならなかった。その瞬間その瞬間、選び取られた点の連続である一本の道なのです。あなたが死ぬまでその道は続いている。あなたがどのような選択をしようと何をどうしようと、後から振り返ればそれが一本の道であることに変わりない。二本の道を歩くことはできないし、そんな負担はいりません。あなたはただ、一本の道を歩めばいいだけです。
中村文則 / 教団X amazon
人生は複雑な楽譜のようだ、とつくるは思う。十六分音符と三十二分音符と、たくさんの奇妙な記号と、意味不明な書き込みとで満ちている。それを正しく読み取ることは至難の業だし、たとえ正しく読み取れたとしても、またそれを正しい音に置き換えられたとしても、そこに込められた意味が人々に正しく理解され、評価されるとは限らない。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
このカテゴリを全部見る
「人生」カテゴリからランダム5
糸巻きの糸がだんだん減って行くように、生命の糸を繰り出し、今その終りに近づく
壷井 栄 / 大根の葉 (1960年) amazon
(仕事で)ホテルのカウンターで毎日毎日働いて人生を無駄に磨り減らしていくだけ。《…略…》時々ホテルに飲み込まれちゃうような気がする(。略)境界線が見えなくなっちゃうの。私という存在やら感覚やら私生活やらがホテルという宇宙の中にひきずりこまれて消えちゃうの。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
不意にどこからか、ささやかな偶然が舞い降りてきた気がした。
小川 洋子 / 一つの歌を分け合う「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
人生 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ