唄をうたっていた唇をそっとつぼめて、黙ってしまった。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:85% 作品を確認(青空文庫)
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黙る・沈黙
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前後の文章を含んだ引用
......気持ちの方がいまの私にはありがたいのだ。 独りでいると粗暴な女になる。 夜。 酔っぱらって唄をうたっているところへ、にゅっと野村さんが這入って来た。私は客の前で唄をうたっていた唇をそっとつぼめて、黙ってしまった。私の番ではなかったけれども、あのひとに金のない事は判りきっている。胸のなかが酢っぱくなって来る。 勝美さんがほおずきを鳴らしながら酒を持って行った。私は腰から下......
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それ以上言葉を重ねようとはしなかった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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