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夢というものは、人間の全身が眠っている間に、その体内の或る一部分の細胞の霊能が、何かの刺戟で眼を覚まして活躍している。その眼覚めている細胞自身の意識状態が、脳髄に反映して、記憶に残っているものを吾々は「夢」と名付けているのである。
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:35% 作品を確認(青空文庫)
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夢を見る(睡眠中)
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前後の文章を含んだ引用
......一個の国家が興って亡びて行くまでの間に千万無量の芸術作品を残して行くのと同じ事である。 この事実を端的に立証しているものが、即ち吾々の見る夢である。 そもそも夢というものは、人間の全身が眠っている間に、その体内の或る一部分の細胞の霊能が、何かの刺戟で眼を覚まして活躍している。その眼覚めている細胞自身の意識状態が、脳髄に反映して、記憶に残っているものを吾々は「夢」と名付けているのである。 たとえば人間が、不消化物を嚥 み込んだまま眠っていると、その間に、胃袋の細胞だけが眼を醒ましてウンウンと労働している。……ああ苦しい。やり切れない。これは一体......
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反映(はんえい)
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蠎蛇(うわばみ)のような鼾を掻き
宮尾 登美子 / 櫂 amazon
深い穴に沈み込んでいくような感覚がしばらくつづき、穴の底に着いた。目に見えたり体に感じたりというのではなく、しかし、ここが眠りの底なのだと確かにわかった。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
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