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窪んだ砂漠のように雨に垂れこめられた浜は 荒寥 とひろがり
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:27% 作品を確認(amazon)
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海岸・砂浜・波打ち際
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前後の文章を含んだ引用
......切れ途切れてはまた聞えました。 二十三日。一日この霧雨は降り続きました。トモギの部落民はまた一団となって遠くからモキチとイチゾウの杭を見つめつづけておりました。窪んだ砂漠のように雨に垂れこめられた浜は荒寥とひろがり、今日は近隣から見物にきた異教徒もいません。引き潮になったあと、二人の括られた杭だけがはるかにぽつんと突ったっていました。もう杭と人間との区別もつかない。まるで......
単語の意味
荒涼・荒寥(こうりょう)
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まだ海水は冷たいですが、裸足になって、波打ちぎわを走り廻り、やってくる波の水を蹴ちらすのも何となく愉快なものです。
武者小路実篤 / 若き日の思い出 amazon
夏草の茂った中洲
梶井基次郎 / ある心の風景
浜に打ち上げられた陶器やガラスの破片が、まんまるく珠玉のように研がれている
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
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遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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薔薇の叢(くさむら)の下から帯のような幅で、きらきらと日に輝きながら水が流れ出る
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