宇宙間にただ二人きり居るような心持
伊藤左千夫 / 野菊の墓 ページ位置:16% 作品を確認(青空文庫)
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幸せ・満足な気持ち
恋愛・恋する・恋心
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前後の文章を含んだ引用
......で、ごったになって争うたけれど、とうとう嬉しい方が勝を占めて終った。なお三言四言話をするうちに、民子は鮮かな曇りのない元の元気になった。僕も勿論愉快が溢 れる……、宇宙間にただ二人きり居るような心持にお互になったのである。やがて二人は茄子のもぎくらをする。大きな畑だけれど、十月の半過ぎでは、茄子もちらほらしかなって居ない。二人で漸 く二升ばかり宛 を採り得た。......
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幸せ・満足な気持ちの表現・描写・類語(喜びのカテゴリ)の一覧 ランダム5
梶井基次郎 / 城のある町にて
僕達の幸福は世界中の餓死者を無視した上に成り立つ閉鎖された空間なのだから。
中村文則 / 教団X amazon
幸福感が十和子の全身を包み込む。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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恋愛・恋する・恋心の表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
心臓が破裂しそうな心持で、いても立ってもいられなくなる
夏目漱石 / 吾輩は猫である
こうして街を見ていて、行きかう女の顔が、みんな萃(人名)に見える。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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喜びを心で感じるときの表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
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「喜び」カテゴリからランダム5
歓喜が爆発し、誰彼ともなく抱き合う。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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性欲を解き放ったあとの男の人は、すさんでいる、とまではいかないけれど、ぶっきらぼうな、少年のころの瞳に戻る。男の人たち自身は〝賢者モード〟なんて呼んでおちゃらけているけど、じっさいはどんなときよりも、一匹で山を歩くおおかみみたいな顔つきをしている。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
野呂とキスをしたり、抱き合ったり、性交したりすることが、わたしの中でどんな意味をもっているのか、その時、はっきりわかった気がした。 わたしの中の、野呂を求める気持ちが性的な欲望を呼び覚まし、それを生理のレベルで充足させんがために、肉体は勝手に反応し続けるのだが、実はわたしが本当に欲しいと思っていたのはきっと、それではないのだ。野呂と一つになること……肉体も精神も共に一つになることを求めながら、どうやっても一つになりきることができないもどかしさに喘いで、その喘ぎを野呂と共有し、分かち合うこと……それこそ、わたしが野呂に欲しているものなのかもしれなかった。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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