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一人きりなのに、不思議と怖くなかった。自分はどこか小さなひずみに紛れ込んでいるのだ、とわたしは思った。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:97% 作品を確認(amazon)
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夢のよう・現実味がない
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......に覆いかぶさってきた。冷ややかな雨だった。 わたしは中庭に転がっているビールのケースを集め、先生の部屋の通気孔の下に積み上げた。びしょ濡れで、足元はぐらぐらで、一人きりなのに、不思議と怖くなかった。自分はどこか小さなひずみに紛れ込んでいるのだ、とわたしは思った。それだけのことだ、と自分に言い聞かせた。 通気孔のカバーは錆付いて重かった。手を離すとそれはずっしり地面にめりこみ、はずみでケースが揺れた。わたしは通気孔にしが......
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眼で見ていながら信ずる事が出来ない
夢野久作 / あやかしの鼓
どんな残酷な事件を読んでも、わたしにはさらりとしたお伽話のようにしか思えなかった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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