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グラウンドも夕焼けだった。薄紅のオーガンディを纏ったように、どこも美しく赤い。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
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夕焼け
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前後の文章を含んだ引用
......ツと牛乳パックを買った。「何それ? 差し入れかよ」「つもり。睦月、まだいるかな」 如月は、何も答えなかった。あたしは、駆け足で、グラウンドまでの坂道を上った。 グラウンドも夕焼けだった。薄紅のオーガンディを纏ったように、どこも美しく赤い。 試合はとっくに終わったのだろう。グラウンドには、睦月以外の人影はなかった。睦月だけが、立っていた。バッターボックスのあたりだろうか、一人、何をするでもなく立っ......
単語の意味
夕焼け(ゆうやけ)
纏う,絡う(まとう)
薄紅(うすべに・うすくれない)
夕焼け・・・大陽が沈む時、西の空が赤く染まったように見えること。太陽の光が、昼間より長い距離、空中を通って来るため、波長の短い青色の光は散乱し、波長の長い赤色や黄色の光だけが、地上に到達することで起こる現象。
纏う,絡う・・・1.身につける。巻きつけるように着る。巻いて、体を包み隠すようにする。
2.つきまとう。絡(から)まる。巻きつく。
薄紅・・・1.(うすべに・すくれないと読んで)薄い紅色。薄いくれない色。淡紅。
2.(うすべにと読んで)薄くつけた口べにや頬べに。
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からだごと燃え立つような夕焼空
竹西 寛子 / 草原の歌「長城の風」に収録 amazon
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