TOP > 人物表現 > 言葉を交わす > 口を挟む・話に割って入る
今の話を聞いてから急に軽蔑 したくなった。かれはなぜ両人の話しを沈黙して聞いていられないのだろう。負けぬ気になって愚 にもつかぬ駄弁を弄 すれば何の所得があるだろう。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:15% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
雑談・世間話・とりとめのない会話
口を挟む・話に割って入る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......んきょうな事は前から承知していたが、平常 は言葉数を使わないので何だか了解しかねる点があるように思われていた。その了解しかねる点に少しは恐しいと云う感じもあったが、今の話を聞いてから急に軽蔑 したくなった。かれはなぜ両人の話しを沈黙して聞いていられないのだろう。負けぬ気になって愚 にもつかぬ駄弁を弄 すれば何の所得があるだろう。エピクテタスにそんな事をしろと書いてあるのか知らん。要するに主人も寒月も迷亭も太平 の逸民 で、彼等は糸瓜 のごとく風に吹かれて超然と澄 し切っているようなものの、その......
単語の意味
弄する(ろうする)
弄する・・・1.遊び半分でする。からかう。
2.いろいろな手段を巧みに用いる。
2.いろいろな手段を巧みに用いる。
ここに意味を表示
雑談・世間話・とりとめのない会話の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
何かの話が思いがけなく色々の方へ移って行った。
小林多喜二 / 蟹工船
子供さんは皆しきりに巣立ちした鳥が囀るように絶間なくしゃべっている
森田 たま / もめん随筆 amazon
このカテゴリを全部見る
口を挟む・話に割って入るの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
夏目漱石 / 吾輩は猫である
一緒に食事をしていた坂本がそこで口を開いた。まるで洞窟の入り口を塞いでいる重い岩をどかせるみたいにおずおずと。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
このカテゴリを全部見る
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
ころんとサイコロを振るように言った。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
「ねえねえねえ」オレは、ハルがひとりで固めていた空気を壊すように、ばしばしと机を叩く。
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「声・口調」カテゴリからランダム5
おたがいどちらかが話を切り出すのを待つ
浅田次郎 / うらぼんえ「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
まったく喋るのが本当に好きだな、と久遠は頬を緩める。突発的な大洪水が発生して、数時間のうちに世界が沈んでしまうという時になっても、周りが許せば、響野は喜んで演説をぶつに違いない。「そんな沈んだ顔をしていると、沈んでしまいますよ」などとはじめるのだろう。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
瘠せた 身体 に似合わぬ幅のある、はっきりした声
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
言葉を交わす の表現の一覧
声・口調 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ
感覚表現 大カテゴリ