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物珍しくながめて魅入られたように茫然ぼうぜんとなってしまう。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:80% 作品を確認(青空文庫)
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見とれる・うっとり見入る
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前後の文章を含んだ引用
......所まで腰から下まで雪にまみれてたどり着くと、君はそれに兵隊長靴へいたいながぐつを打ちつけて足の雪を払い落としながらたたずむ。そして目をえてもう一度雪野の果てにそびえ立つ雷電峠を物珍しくながめて魅入られたように茫然ぼうぜんとなってしまう。幾度見てもあきる事のない山のたたずまいが、この前見た時と相違のあるはずはないのに、全くちがった表情をもって君の目に映って来る。この前見に来た時は、それは厳冬の一......
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