建物の焼け落ちる轟きと、物のはぜ飛ぶつんざくような響きが、怒涛のように揉み返す
山本 周五郎 / やぶからし 作品を確認(amazon)
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火事
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単語の意味
怒涛(どとう)
擘く・劈く(つんざく)
怒涛・・・激しく打ち寄せる大波。激しい勢いで押し寄せる様の例え。
擘く・劈く・・・強い力で破り裂く。突き破る。
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火事の表現・描写・類語(事件・事故のカテゴリ)の一覧 ランダム5
部落にかけられた火は一角だけではなく、周りの藁屋根に燃えうつり、赤黒い炎が靄のなかで、まるで生きもののように動いていました。それなのにひどく静かでした。まるで部落とそこに住む百姓たちが、黙々とこの苦しみを受けいれているかのようでした。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
小屋は今は太い火束となって、盛んに燃えていた。火の中から、しゅるしゅると水の流れるような音が、聞えて来た。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
街の火を眺めていた。その火は、今遠く地の底から地上を呼ぶ太陽のように《…略…》感じられていたのだ。
石原 慎太郎 / 行為と死 amazon
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「事件・事故」カテゴリからランダム5
血の雨でも降るようなこと
吉川英治 / 増長天王
仮説を粉砕する絶対の槌
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
安田の主張の崩壊が決定的となる!
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
千年杉は、幹の左半分を乗りあげる形で大岩に激突し、弾かれた。前脚を上げた暴れ馬みたいに、ほぼ垂直に大きく跳ねあがる。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
「火・煙・灰」カテゴリからランダム5
見る見るうちに 板葺 屋根をつたって拡がる炎や、煙を切る消防ポンプの白い水柱や硝子窓を打ち割り延焼防止につとめる防火頭巾をまとうた消防夫の姿や、横の広場に濡れた蒲団、家財を運び出す人々のあわてふためいた様子
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
野火の煙が、回転する磁石の針のように揺れる
大岡 昇平 / 野火 amazon
(アイロンの)熱にこがされる古いスカートの匂いが、栗の花のように匂う。
林 芙美子 / めし amazon
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