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一重の垣が二人の間に結ばれた様な気合になった。
伊藤左千夫 / 野菊の墓 ページ位置:10% 作品を確認(青空文庫)
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他人行儀・よそよそしい
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前後の文章を含んだ引用
......ない風はなく、いやに丁寧に改まって口をきくのである。時には僕が余り俄に改まったのを可笑 しがって笑えば、民子も遂には袖で笑いを隠して逃げてしまうという風で、とにかく一重の垣が二人の間に結ばれた様な気合になった。 それでも或日の四時過ぎに、母の云いつけで僕が背戸の茄子畑 に茄子をもいで居ると、いつのまにか民子が笊 を手に持って、僕の後にきていた。 「政夫さん……」 出し......
単語の意味
垣(かき)
垣・・・自分の土地と他人の土地など、敷地を分けるため隔てる仕切りや囲い。垣根。塀。
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今までの無遠慮に隔てのない風はなく、いやに丁寧に改まって口をきくのである。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
路傍の人に対するようなよそよそしさ
有島武郎 / 或る女
違う皮膚に違う内臓を包んで、夜寝るとき違う夢を見る遠い遠い他人を意識した。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
家の中には今までに感じなかったような空気が漂い始めている。疎外感にも似た、何となく遠巻きに見られているようなよそよそしい気配が雪見を包んでいる。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
一重の垣が二人の間に結ばれた様な気合になった。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
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世間のしきたりからはみ出した考えももたず、そういう行いもせぬ平凡で善良な少女
尾崎一雄 / まぼろしの記 amazon
子供になった気持ちで俺を信じておいで
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