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牛と云う文字が、急に眼の中に寄って来て、犇 くと云う文字に見えて来る。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:76% 作品を確認(青空文庫)
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近づく・距離を縮める・接近する
目前・間近
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前後の文章を含んだ引用
......ネス教会の隣りの隣り、ちもとと云う店。まず家の前を二三度行ったり来たりして様子をうかがってみる。昨夜の塩の山が崩れてみじん。薄陽の射した板塀。他人様の家は怖い。牛と云う文字が、急に眼の中に寄って来て、犇 くと云う文字に見えて来る。ああ私には絶好の機会と云うものがない。私は若い、若いから機会をつかみたいのだ。 ちもとの裏口からはいって行く。台所の若い男がくすりと笑った。逆毛をたてた大きい耳......
単語の意味
牛(うし)
牛・・・ウシ科の哺乳動物の総称。古来より、耕作などの労働力としても使われる重要な家畜。体は頑丈で頭に二本の角を持ち、尾は細い。草などを食い反芻(はんすう)する。和牛は黒色のものが多く、朝鮮牛は赤褐色で小形。肉・乳は食用、皮・骨・角などでもさまざま作られる。
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