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車が円錐形(の山)の上に近づくにつれて右手のスロープは険しい岩山へと姿を変え、やがて垂直な岩の壁に変った。そして我々はのっぺりとした巨大な壁に刻まれた狭いはりだしに辛うじてしがみついているような格好になった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:75% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......ら吹き上げる重い風が右手のスロープに茂る緑の草を下から撫であげていった。車の窓ガラスに細かい砂があたってぱちぱちと音を立てた。 いくつかのきわどいカーブを抜け、車が円錐形の上に近づくにつれて右手のスロープは険しい岩山へと姿を変え、やがて垂直な岩の壁に変った。そして我々はのっぺりとした巨大な壁に刻まれた狭いはりだしに辛うじてしがみついているような格好になった。 天候は急速に崩れつつあった。青が僅かにまじった淡い灰色はその不安定な微妙さに倦んだかのようにくすんだ灰色へと変り、そこに煤のような不均一な黒が流れ込んでいった......
単語の意味
険しい・嶮しい(けわしい)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
右手(みぎて)
険しい・嶮しい・・・1.山や崖などの斜面が急で、登るのが困難なさま。
2.問題を抱えている事態の解決に困難が予想されるさま。
3.緊張や怒りのために、言葉や表情がきついと感じられるさま。
4.自然現象などが、荒々しく近寄りがたいさま。激しいさま。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
右手・・・1.右の手。 ⇔ 左手(ひだりて)。
2.右の方向。右側。
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生垣の小途(こみち)が網のようにつづき
大原 富枝 / ストマイつんぼ (1957年) amazon
両側の視界を遮るブナ林が空気を濃密なものにしている。
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かぎの手に屈曲して
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