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夜の川は暗く恐ろしく光っていて、ものすごい速さで流れ去っていくので、いつのまにかぼんやりして考えが止まってしまった。
※備考※ 絶望の暗示
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 ページ位置:84% 作品を確認(amazon)
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絶望・希望がない
夜
川
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前後の文章を含んだ引用
......がると、川に面した窓辺にすわってとにかく気を落ち着けようと思った。 そしてひとを取り巻いている目に見えない悪意や、記憶の外にある死について考えようとした。けれど夜の川は暗く恐ろしく光っていて、ものすごい速さで流れ去っていくので、いつのまにかぼんやりして考えが止まってしまった。 月が真っ黒な空に小さく光って、沈む街並みに真珠みたいに映えていた。 窓を開けると下の道を歩いていく人々の笑い声がかすかに聞こえてくる。川の音も、水音としてでは......
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月のない、深い夜だった。
小川 洋子 / 一つの歌を分け合う「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
昼間の日のほとぼりがまだ斑 らに道に残っている
梶井基次郎 / 冬の蠅
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ところどころに船が湊泊する船溜り が膨らんだように川幅を拡 げている。
岡本かの子 / 河明り
眼にうつる流れが海のように青々と深みをまして迫ってくる
水上 勉 / 越前竹人形 (1980年) amazon
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走り雲の落としてゆく影のように、顔が瞬間暗くなる
小林 多喜二 / 蟹工船 一九二八・三・一五 amazon
あまり憂鬱 ですから、さかさまに世の中をながめて見たのです。けれどもやはり同じことですね。
芥川龍之介 / 河童
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海が怒りの表情を示す
阿刀田 高 / 恐怖コレクション amazon
紺碧色のゼリーを流し込んだ大きな器のような地中海
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川はその向うに、一条の鋼鉄の線をなして横わり、風景を切って 遽 だしく滑っていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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天を、星が動いてゆく音が耳の奥に聞こえてきそうなくらいに、しんとしている孤独な夜中だ。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
昼間の日のほとぼりがまだ斑 らに道に残っている
梶井基次郎 / 冬の蠅
街は夜だ。信号待ちのフロントグラスの前をゆきかう人々は、サラリーマンもOLも、若者も年寄りもみんな光って美しく見える。静かに冷たい夜のとばりの中を、セーターやコートに包まれて、みなどこかしらあたたかい所を目指してゆく時刻だ。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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