仰ぎ見る闇の中に無数の銀の穴が散り、星のしずくはそのまま波打ち際に落ちて夜光虫の青白い光を 撒く。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置：13% 作品を確認（amazon）
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夜の海
星の光・星が輝く
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前後の文章を含んだ引用
......に表情を変える水の青さ、雲の色。燃えたぎる太陽がジュッと音でも立てそうにして金色の海に落ちると黄昏は沖のほうから暮れ始め、やがて空と海とが一色の黒い夜を迎える。仰ぎ見る闇の中に無数の銀の穴が散り、星のしずくはそのまま波打ち際に落ちて夜光虫の青白い光を撒く。遠く聞こえる潮騒の響き。海ほどに大自然の美しさをまざまざと感じさせてくれるものはほかになかった。 髭さんという名で呼ばれていた三十年輩の男のことを思い出した。髭......
単語の意味
夜光虫（やこうちゅう）
銀（ぎん）
夜光虫・・・青白く発光する海洋性のプランクトン。大量発生すると、夜に海が光り輝いて見える。
銀・・・１．金属元素のひとつ。元素記号Ag、原子番号47。金よりわずかに軽く、白く光って美しい艶（つや）をもつ金属。金属中最も熱と電気の伝導性が高い｡空気中では酸化しないが、硫黄の化合物にあうと黒色に変わる。
２．銀メダルの略。
３．銀色の略。しろがね色。
４．将棋の、銀将の略。
２．銀メダルの略。
３．銀色の略。しろがね色。
４．将棋の、銀将の略。
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吉本 ばなな「アムリタ（下） (新潮文庫)」に収録 amazon
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