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光の届かない四隅に闇が落ちている部屋は電気をつけているときよりも広々としていて、どこまでも布団のやわらかい感触が続いているような気がしてくる。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:30% 作品を確認(amazon)
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室内の闇・部屋が暗い
寝室・布団・ベッド
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前後の文章を含んだ引用
......明るい蛍光灯の光が川を越え、うすいカーテンを通し、電気を消した私たちの部屋を照らす。絃の首から肩にかけての輪郭と、まばたきしている目のかがやきが分かるくらいに。光の届かない四隅に闇が落ちている部屋は電気をつけているときよりも広々としていて、どこまでも布団のやわらかい感触が続いているような気がしてくる。 夕食のとき、十月に入ってから段々寒くなってきたねと言い合いながら縮こまっていたはずの私たちは、身につけているもの全てを取った途端全然寒くなくなり、お互いの身体......
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室内の闇・部屋が暗いの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
台所は電気が消してあるので巻子の背後には廊下の蛍光灯の安っぽい光がちろちろして全体的に灰色であった。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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寝室・布団・ベッドの表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
貸蒲団らしい薄っぺらなのを、蓆(むしろ)でも扱うように舗道にじかにストンストンと落している。
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
そしてそんなものを押しわけて敷かれている蒲団。
梶井基次郎 / ある心の風景
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(石像)庭には翼を広げた鳥をかたどった人の胸くらいの高さの台座のついた石像が置かれていたが、そのまわりにはたっぷりと雑草が茂り、とりわけ丈の高いセイタカアワダチソウは先端を鳥の足もとにまで届かせていた。鳥は──それがどんな種類の鳥であるのかは僕にもわからなかったけれど──そんな状況に苛立って、それで翼を広げて今にも飛び立とうとしているかのようだった。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
煙草に火を点けて、苦いもののように吸い込む。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
住み手の愛情がしみこんだ光沢を放つ家具類
石坂 洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
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それは恐ろしいほどの完璧な暗闇だった。
何ひとつとして形のあるものを識別することができないのだ。自分自身の体さえ見えないのだ。そこに何があるという気配さえかんじられないのだ。そこにあるものは黒色の虚無だけだ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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