TOP > 人物表現 > 動作・仕草・クセ > 背負う・背中に乗せる
大きなかさばった荷物を背負って歩く。《…略…》汗びっしょりで、何とも気持ちが悪い。からりと晴れた空。まるで、コオボウ大師を背中にしょってるような暑さなり。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:98% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
背負う・背中に乗せる
暑い・蒸し暑い
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......んなものなのだろうけれど 私は陳列を見ているといいのだ みんな手に取ってみせる力が湧く (八月×日) 下谷の根岸に風鈴を買いに行き、円い帽子入れに風鈴を詰めて貰って、大きなかさばった荷物を背負って歩く。薄い硝子 の玉に、銀のメッキをしたのがダースで八十四銭。馬鹿馬鹿しい話なンだけど、これを草しのぶの下に吊して、色紙のタンザクをつけて売るにはね。汗びっしょりで、何とも気持ちが悪い。からりと晴れた空。まるで、コオボウ大師を背中にしょってるような暑さなり。 夜、一銭なしで、義父上京。 広島も岡山も商売は不景気な由なり。 私はこの人達から離れて暮したいと思う。一緒に暮していると、べとべとにくさってしまいそうだ。心の......
単語の意味
晴れ(はれ)
背中(せなか)
背負う(せおう・しょう)
晴れ・・・1.天気がいいこと。雨や霧などが伴わない天気。空に雲が少ない、もしくはまったく無い状態。
2.多くの人から注目されて、光栄に思うこと。待ちに待った、めったにない機会であること。晴れがましいこと。正式なこと。公式なこと。
3.疑いが解けて、自由になること。「晴れて自由の身になる」
2.多くの人から注目されて、光栄に思うこと。待ちに待った、めったにない機会であること。晴れがましいこと。正式なこと。公式なこと。
3.疑いが解けて、自由になること。「晴れて自由の身になる」
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
背負う・・・1.運ぶべき物や人などを、背中にのせる。
2.苦しい仕事や重い責任などを引き受ける。
2.苦しい仕事や重い責任などを引き受ける。
ここに意味を表示
背負う・背中に乗せるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
男の子を瘤のように背中にのせ
石坂 洋次郎 / わが日わが夢 amazon
背中の荷物をゆすぶりあげて歩く。蝸牛 のような私のずんぐりむっくりした影。
林芙美子 / 新版 放浪記
有島武郎 / 或る女
このカテゴリを全部見る
暑い・蒸し暑いの表現・描写・類語(気温のカテゴリ)の一覧 ランダム5
粥のようにねばねばした暑熱
開高健 / 蒸暑い夜
木製のブランコで遊びたがったが、座面は火傷するほど熱くなり、夕刻、それが和らぐまで待たなければならなかった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「気温」カテゴリからランダム5
(寒い外から暖かい部屋に入る)部屋の中は別世界のようにあたたかく、バラバラだった体と心がやっとひとつに戻るような気がした。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
空気が静まり、寒さの目が詰まってくる
黒井 千次 / 群棲 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
同じカテゴリの表現一覧
気温 の表現の一覧
動作・仕草・クセ の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ