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ビール・グラスの縁を指先でいじりまわしながら
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
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暇つぶし・時間をつぶす
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前後の文章を含んだ引用
......べきことは幾らでもあるだろう?」「さあね?」「俺は御免だね、そんな小説は。反吐が出る。」 僕は肯いた。「俺ならもっと全然違った小説を書くね。」「例えば?」 鼠はビール・グラスの縁を指先でいじりまわしながら考えた。「こんなのはどうだい? 俺の乗っていた船が太平洋のまん中で沈没するのさ。そこで俺は浮輪につかまって星を見ながら一人っきりで夜の海を漂っている。静かな、綺......
単語の意味
指先(ゆびさき)
指先・・・手や足の、指の先端。指の先っぽ。指頭(しとう)。指端(したん)。
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暇つぶし・時間をつぶすの表現・描写・類語(時間・スピードのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ビール・グラスの縁を指先でいじりまわしながら
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
喫茶店や本屋で時間を潰したり、あてもなく歩き回ったり、何もせず駅のベンチにすわって行き交う人々を眺めていたりする。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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ひとつの季節がドアを開けて去り、もうひとつの季節がもうひとつのドアからやってくる。人は慌ててドアを開け、おい、ちょっと待ってくれ、ひとつだけ言い忘れたことがあるんだ、と叫ぶ。でもそこにはもう誰もいない。ドアを閉める。部屋の中には既にもうひとつの季節が椅子に腰を下ろし、マッチを擦って煙草に火を点けている。もし言い忘れたことがあるのなら、と彼は言う、俺が聞いといてやろう、上手くいけば伝えられるかもしれない。いやいいんだ、と人は言う、たいしたことじゃないんだ。風の音だけがあたりを被う。たいしたことじゃない。ひとつの季節が死んだだけだ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
立ち去らずにぐずぐずしている。
梶井基次郎 / 城のある町にて
時間が蛇腹(じゃばら)のように、深いひだをつくって幾重にもたたみこまれている
安部 公房 / 砂の女 amazon
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