貨物船がまるで見捨てられたように浮かんでいる。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 ページ位置:83% 作品を確認(amazon)
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船・ボート
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......の軌道を越え、人気のない突堤の倉庫の石段に腰を下ろし、海を眺めた。 正面には造船会社のドックの灯がともり、その隣りには荷物を下ろして吃水線の上がったギリシャ籍の貨物船がまるで見捨てられたように浮かんでいる。デッキの白いペンキは潮風で赤く錆びつき、その脇腹には病人のかさぶたのように貝殻がびっしりとこびりついている。 僕たちは随分長い間、口をつぐんだまま海と空と船をず......
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処々を引っ掻 いて木肌の出た筏
岡本かの子 / 河明り
貨物船がまるで見捨てられたように浮かんでいる。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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林芙美子 / 新版 放浪記
闇をつんざきつつ、五台の自動車が、無言のまま物の怪に憑かれたように疾走する
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