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甘すぎるくらい人情におぼれやすい殉情的な性格
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
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お人好し・人がいい・騙されやすい
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前後の文章を含んだ引用
......は、木村と顔を見合わす時ほどの厭 わしい思いを葉子に起こさせなかった。黒い髪の毛をぴったりときれいに分けて、怜 かしい中高 の細面 に、健康らしいばら色を帯びた容貌 や、甘すぎるくらい人情におぼれやすい殉情的な性格は、葉子に一種のなつかしさをさえ感ぜしめた。しかし実際顔と顔とを向かい合わせると、二人 は妙に会話さえはずまなくなるのだった。その怜 かしいのがいやだった。柔和なの......
単語の意味
人情(にんじょう)
殉情(じゅんじょう)
人情・・・他人への思いやりや情け。
殉情・・・気持ちのおもむくままに自分をすっかり任せること。
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ときどき品の良いごみ箱みたいに扱われる。いろんな人間がいろんなものをそこに投げ込んでいく。投げ込みやすいんだ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
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元来主人はあまり堅過ぎていかん。石炭のたき殻 見たようにかさかさしてしかもいやに硬い。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
野菜炒めと餃子を注文した後で、すぐにバッグから小説を取り出して読む態勢をとる。本は隠れ蓑 だ。ページに視線をつなぎとめている限り、周囲の人間が十和子を見逃してくれるような安心感がある。透明人間でいたい、それが外での十和子の基本的願望だ。透明性を保ち、誰の注意も惹かないでいるための仕草がおのずと身についている。機械的に文字を追ううち、だが、すぐに餃子がくる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
あなたは人をすぐ信じる。世間の人間は決して表面から見るようなものではありません。
宮本百合子 / 伸子
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