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薄うく埃をかむった薬壜
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
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ビン
ほこり・風塵・土けむり
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前後の文章を含んだ引用
......ららごに似た憂鬱な紋々があらわれて来るのを見る。それは最初の冬、やはりこうして消えていった水蒸気がいつの間にかそんな紋々を作ってしまったのである。床の間の隅 には薄うく埃をかむった薬壜が何本も空 になっている。なんという倦怠、なんという因循だろう。私の病鬱は、おそらく他所の部屋には棲 んでいない冬の蠅をさえ棲 ませているではないか。いつになったらい......
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トラックがまき上げる埃のために、紳士服御用と書いたペンキも、ショオウィンドオの 硝子 もすっかり白っぽい。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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(準備の程度)彼らはどのあたりまでが周到で、どのあたりからがやり過ぎになるかを心得ている。ジェイ・ギャツビーの図書室と同じだ。本物の書物は揃える。しかしページを切ることまではしない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
靴のしたでぱしぱしという乾いた音をたてた。
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
(鋤の音)ぼくぼくと土を掘る音がしていた。
吉川英治 / 銀河まつり
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鳥の嘴(くちばし)を想わせる塗り箸の先
高樹 のぶ子 / その細き道 amazon
ぼやぼや幽霊みたいな(写真)
宮本百合子 / 伸子
陳列棚に、透明ガラスのペーパーウェイトが幾つも並んでいる。球形になりきれないガラス 塊 の、ひとつひとつのなんとも不揃いな歪みから目が離せなくなる。どのガラスの内部にも、ポッカリと丸い気泡がひとつ、まるで浮上の途中で凍りついたみたいに封じ込められている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
ぱっくりと大きく開いた袋の入口からちらりとのぞく、赤いリボンや大きな箱やドン・キホーテで売っているようなコスプレグッズ。袋の外側からは想像できないようなカラフルな世界が、その中には広がっていた。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
それは明らかにほんとうの芸術家のみが見うる、そして描きうる深刻な自然の肖像画だった。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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