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ある一軒の料亭で船乗りの宴会があった。少し酔って来るとみな料理が不味 いと云い出した。苦笑した料理方が、次から出す料理には椀 にも焼ものにも塩一つまみずつ投げ入れて出した。すると客はだいぶ美味 しくなったといった。それほど船乗りの舌は鹹味 に強くなっている。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:12% 作品を確認(青空文庫)
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しょっぱい・塩からい味
船乗り・水兵
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前後の文章を含んだ引用
......他の連中は、その連れの一人が乗組んでいる船の名を声を揃えて呼んだ。 「福神丸やーイ」 すると、「おーい」と返事があって、紛れた客があらぬ方からひょっこり現れた。 ある一軒の料亭で船乗りの宴会があった。少し酔って来るとみな料理が不味 いと云い出した。苦笑した料理方が、次から出す料理には椀 にも焼ものにも塩一つまみずつ投げ入れて出した。すると客はだいぶ美味 しくなったといった。それほど船乗りの舌は鹹味 に強くなっている。 きょうはいい塩梅 に船もそう混まないで、引潮の岸の河底が干潟になり、それに映って日暮れ近い穏かな初冬の陽が静かに褪 めかけている。鴎 が来て漁 っている。向う岸は倉庫......
単語の意味
軒(のき)
軒・・・屋根の端の下にさがった部分で、建物の外壁より突き出ている部分。
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藻草を纒ったような船夫達
梶井基次郎 / 冬の蠅
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うまいので全部食べてしまい、 (しまった……) と、おもう。 今夜は、知人たちと六本木の〔シャドネー〕へ行くことになっているからだ。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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骸骨のようにひからびた浮浪者
安部 公房 / 死んだ娘が歌った「R62号の発明・鉛の卵 (新潮文庫)」に収録 amazon
(指圧師の)指から旭の光りの放たれるような幻想を持つ
三島 由紀夫 / 美徳のよろめき amazon
轟くような大声で話す和尚には、私の心にひびくやさしさがある。世の常のやさしさではなく、村はずれの、旅人に木陰の憩いを与える大樹の荒々しい根方のようなやさしさである。
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
自分の胸から出るものを思うまま表現できる人間
岡本かの子 / 東海道五十三次
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