風の加減で、祭り囃子の音がにわかに大きく聞こえたりする
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:80% 作品を確認(amazon)
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遠くの音
祭りばやし
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前後の文章を含んだ引用
......の賑わいから離れていった。 夜はかなり更けていた。 人通りもまばらになった堂島川のほとりでは、柳の枝だけが川風にそよいでいる。二人はとぼとぼ河畔を帰って行った。風の加減で、祭り囃子の音がにわかに大きく聞こえたりすると、二人は申し合わせたように立ち停まって、無言で互いの顔を窺い合った。 やっと湊橋に辿り着いたとき、東の夜空に花火があがった。初めに幾つかの大輪が咲いて、もうそ......
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犬がしきりに 吠える声が雑木林を通して聞えてきた
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
松影に声は距 てられながら
岡本かの子 / 雛妓
遠くの遊郭のほうから、朝寝のできる人たちが寄り集まっているらしい酔狂のさざめきだけがとぎれとぎれに風に送られて伝わって来る。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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(祭りのお囃子)同じ旋律の 執拗 な繰り返し
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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どんぐりの木の葉が、かわいたような全く重味のない響きをたてて動く
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
ジョギング・シューズのゴム底が、小石を踏みつけるたびに不自然に誇張された音を立てていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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