駅を通過する電車や汽車の音が汐鳴りのように聞える
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:13% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
電車・汽車
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......んでいると、つくづく旅が恋しくなってきた。五十里さんは引っ越して来てからいつも帰りは夜更けの一時過ぎなり。階下の人は勤め人なので九時頃には寝てしまう。時々田端の駅を通過する電車や汽車の音が汐鳴りのように聞えるだけで、この辺は山住いのような静かさだった。つくづく一人が淋しくなった。楊白花のように美しいひとが欲しくなった。本を伏せていると、焦々 して来て私は階下に降りて行......
ここに意味を表示
電車・汽車の表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
その駅で降りる乗客は一人もいなかったし、その駅から列車に乗り込むものもいなかった。しかしそれでも列車は律儀に駅に停車し、一分後に発車した。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
病人の歯軋りのようなレールの軋り
三島由紀夫 / 花ざかりの森 amazon
このカテゴリを全部見る
「乗り物」カテゴリからランダム5
鳥のように速く、岩のように頑丈な楠の刳り船
高田 宏 / 木に会う amazon
その巨大な車はビルの玄関前の路上に潜水艦みたいに浮かんでいた。つつましい一家ならボンネットの中で暮せそうなくらい巨大な車だった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
錨を上げる震動が、錨室と背中合せになっている漁夫を煎豆 のようにハネ飛ばした。
小林多喜二 / 蟹工船
同じカテゴリの表現一覧
乗り物 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ