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胸を突かれるような徳本峠
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:54% 作品を確認(amazon)
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山道・峠道
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前後の文章を含んだ引用
......で、上高地では四度びほどキャンプをした。 島々の、農家の斎藤さんという五十男が、アルバイトで私の荷物を背負ってくれ、万端、世話をしてくれたのだが、それでも、あの胸を突かれるような徳本峠を喘ぎ登る苦しさは、たまったものではなかった。そのかわり、峠をのぼりきった途端に、突如、上高地の美しい展望がひらける、その醍醐味もまた、何ともいえぬものだったの......
単語の意味
胸(むね)
・・・1.体の前面で、首と腹との間の部分。また、その内側にある心臓や肺臓、胃などの内臓。
2.(胸に宿るとされている、)心。想い。心中。
3.乳房(ちぶさ)。おっぱい。
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