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最小限の家具しかなく、がらんとして薄暗かった。広い方の部屋にはツイン・ベッドとドレッサーがあり、ベッドは枠だけの裸だった。死んでしまった時間の匂いがした。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:79% 作品を確認(amazon)
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使われていない部屋・部屋主がなくなった部屋
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前後の文章を含んだ引用
......てるから」 二階にはベッド・ルームが三つあった。廊下をはさんで左側が大きな部屋で、右が二つの小さな部屋である。我々は三つの部屋のドアを順番に開けてみた。どれにも最小限の家具しかなく、がらんとして薄暗かった。広い方の部屋にはツイン・ベッドとドレッサーがあり、ベッドは枠だけの裸だった。死んでしまった時間の匂いがした。 奥の方の小部屋にだけ、人間の匂いが残っていた。ベッドはきちんとメイクされて、枕はかすかにへこみを残し、青い無地のパジャマが枕もとにたたんであった。サイドテーブ......
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(えり子が亡くなって雄一が残った部屋)部屋中が夜の中でしんと静まって、雄一の声を聞いているようだった。この部屋もまたえり子さんの不在にとまどっているように感じ続けていた。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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狭いプレハブの事務所には冷房がなく、事務机の横に置かれた真新しい感じの扇風機が音もなく回っている。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
水門はきりっと閉った。
岡本かの子 / 渾沌未分
生牡蠣を見るような、すべてが薄青く薄白い半透明さの室内がひっそりと静まり返る
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