どうにも動けない程、山下が恐ろしくて、私は棒立ちになってしまった。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:10% 作品を確認(青空文庫)
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(恐怖や緊張で)身がすくむ・体が動かない
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......っかりして坐ってしまいたい程悲しかった。街の燈はまるで狐火のように一つ一つ消えてゆく。仕方なく歩き出した私の目にも段々心細くうつって来る。上野公園下まで来ると、どうにも動けない程、山下が恐ろしくて、私は棒立ちになってしまった。雨気を含んだ風が吹いていて、日本髪の両鬢 を鳥のように羽ばたかして、私は明滅する仁丹の広告燈にみいっていた。どんな人でもいいから、道連れになってくれる人はないかと......
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(恐怖や緊張で)身がすくむの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
マネキン人形みたいに固まって
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
ガラガラ蛇 に見こまれた小鳥のように、その人は逃げも得しないですくんでしまう。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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顔はかえって 面 のように硬直する
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
伊吹が喉の中の石を溶かしてくれたみたいだった。私は喉を詰まらせずに、すらすらと喋れるようになっていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
意味不明の乱雑さの中で、その一行だけは、何者かの意志によって貫かれたように、ぴんと張り詰めていた。触れると痛いほどに、力がみなぎっていた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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