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月光の漲る硝子の面
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:75% 作品を確認(青空文庫)
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月の光・月明かり
室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......、妻である女とその母とが、あんな会話をした。それがこの夜、もし佃の魂へ響いて行ったら、彼はどんな心地に打たれるであろう。 伸子はむきになって、二三度、力いっぱい月光の漲る硝子の面をこすった。雨戸を抜け、月光の浸った夜気の中へ泛 み出して行く魂の波動を、いそいでごちゃまぜにして、遮り止めようとでもするように。 十月になって、伸子は東京へ帰......
単語の意味
月光(げっこう)
月光・・・月の光。
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月が数々の葉末を剣のように光らす
大岡 昇平 / 野火 amazon
黒い空に銀紙でも張ったような明るい月
阿刀田高 / ミッドナイト物語 amazon
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
小枝で作った壁の 隙間 から糸のように白い陽が流れこんでくる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
部屋中がサンルームのように、光に満ちていた。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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沿道から夜空を見上げる人達の顔は、赤や青や緑など様々な色に光ったので、彼等を照らす本体が気になり、二度目の爆音が鳴った時、思わず後ろを振り返ると、幻のように鮮やかな花火が夜空一面に咲いて、残滓を煌めかせながら時間をかけて消えた。自然に沸き起こった歓声が終るのを待たず、今度は巨大な柳のような花火が暗闇に垂れ、細かい無数の火花が捻じれながら夜を灯し海に落ちて行くと、一際大きな歓声が上がった。
又吉 直樹 / 火花 amazon
月がときどき雲間から顔を見せるようになった。世界中の海がその潮の流れを調整していた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
「室内のようす」カテゴリからランダム5
芝生を敷きつめた立派な庭
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
おぼろな輪郭を浮きあがらせて 闇 の底でひっそりと息づいているような、舟の家のランプの 灯
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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泣きたいのを我慢しているような空
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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