この大平と云う所は庚申山の南側で天気のいい日に登って見ると赤松の間から城下が一目に見下 せる眺望佳絶の平地で
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:92% 作品を確認(青空文庫)
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見下ろした風景
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前後の文章を含んだ引用
......不乱となると不思議なもので、怖 いにも怖くないにも、毛頭そんな念はてんで心の中に起らないよ。ただヴァイオリンが弾きたいばかりで胸が一杯になってるんだから妙なものさ。この大平と云う所は庚申山の南側で天気のいい日に登って見ると赤松の間から城下が一目に見下 せる眺望佳絶の平地で――そうさ広さはまあ百坪もあろうかね、真中に八畳敷ほどな一枚岩があって、北側は鵜 の沼 と云う池つづきで、池のまわりは三抱えもあろうと云う樟 ばかりだ。山のなかだから......
単語の意味
佳絶(かぜつ)
眺望(ちょうぼう)
佳絶・・・風景などがこの上なくいいこと。すぐれて立派なこと。絶佳(ぜっか)。
眺望・・・眺め。遠く見渡すこと。見晴らし。
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普 段 下からばかり見上げていた柿の木が、今は足の下にある。
志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録 amazon
ビルの五階にあった窓から見下すと、電車や自動車や通行人などを蟻のように数えることもできた。
福永 武彦 / 草の花 amazon
標高が上がって、耳がツンとした。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
見下ろすと、ホテルの脇のコンクリートの空間を、車が半円を描いて道路へすべり出して行く。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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居心地よさそうな芝生や植込み
宮本百合子 / 伸子
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