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寒くなるにつれて、うどん屋のだしを取る匂いが濃くなって、町を流れる川の水がうっすらと湯気を吐くようになった。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:23% 作品を確認(青空文庫)
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脂っこい・こってり味
霧・かすみ・もや
冬
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......てから、もう四カ月あまりになる、遠くに走りすぎて商売も思うようになく、四国へ帰るのは来春だと云う父のたよりが来て、こちらも随分寒くなった。屋並の低い徳島の町も、寒くなるにつれて、うどん屋のだしを取る匂いが濃くなって、町を流れる川の水がうっすらと湯気を吐くようになった。泊る客もだんだん少くなると、母は店の行燈 へ灯を入れるのを渋ったりしている。 「寒うなると人が動かんけんのう……」 しっかりした故郷と云うものをもたない私達親子三人......
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霧・かすみ・もやの表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
長い時間霧を見ていた。そうしているとおしまいには、乳白色の水滴の一粒一粒が見えてくるようになった。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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何もかも寒さのために身動きできず、風さえも空で凍りついてしまっているような一日
小川 洋子 / 余白の愛 amazon
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水のように濃くこめた霧
小林多喜二 / 蟹工船
雨の水滴が窓を打っては、幾条もの細い軌跡を走らせた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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空も地面も区別のないは灰白の中に地吹雪の舞う冬
奥泉光 / 三目の鯰「石の来歴」に収録 amazon
この季節になると長く地の上を領していた冬が老いる。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
黒い毒液をこね回したような海に、雪が白い睡眠薬のように降り注ぐ
加賀乙彦 / 海霧 amazon
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