(近づく)いくつもの小流れや石原を越 えて、山脈のかたちも大きくはっきりなり、山の木も一本一本、すぎごけのように見わけられるところまで来た
宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり ページ位置:7% 作品を確認(青空文庫)
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距離(遠い・近い)
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......のいい日に、嘉十も出かけて行きました。糧 と味噌 と鍋 とをしょって、もう銀いろの穂 を出したすすきの野原をすこしびっこをひきながら、ゆっくりゆっくり歩いて行ったのです。 いくつもの小流れや石原を越 えて、山脈のかたちも大きくはっきりなり、山の木も一本一本、すぎごけのように見わけられるところまで来たときは、太陽はもうよほど西に外 れて、十本ばかりの青いはんのきの木立の上に、少し青ざめてぎらぎら光ってかかりました。 嘉十は芝草 の上に、せなかの荷物をどっかりお......
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飢え疲れた旅人の後をつける曠野の狼のように
中島 敦 / 李陵 amazon
「遠いんでしょう」 「いや、ほんのすぐそこだ」 「本当?」 「うん。宇宙の広さに比べればね」
阿刀田 高 / 狂暴なライオン「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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