TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) > 夜
潮騒のような遠い蛙の声が、またたく星を頼りなく揺すぶる
檀 一雄 / リツ子・その愛 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
夜
蛙(かえる)
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
潮騒(しおさい・しおざい)
蛙・蛤・蝦(かえる・かいる)
潮騒・・・潮が満ちてくるときの、騒ぎ立つ波の音。寄せては返す波の音。
蛙・蛤・蝦・・・両生類の一種。よく跳ねて、よく泳ぐ。体は短くて、首はなく胴と頭が連続しており、尾はない。後ろ足は大きくて、指には水かきがある。皮膚は湿り、色は多彩、種によっては変色する。変態し、幼生はオタマジャクシ。人間生活に身近な存在で、雨や田の神とする地域もあるなど伝承や俗信が多い。「かいる」は「かえる」の訛り。
ここに意味を表示
夜の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
人の寝しずまる頃
吉川英治 / 増長天王
重い気が籠った闇夜 である。
岡本かの子 / 雛妓
このカテゴリを全部見る
蛙(かえる)の表現・描写・類語(水中の生き物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
大きな蟇 が横腹の辺に朽葉を貼りつけて眼の先に蹲 っている。
岡本かの子 / 東海道五十三次
きろきろきろきろと風船玉を擦り合わせるような蛙の声
長塚 節 / 土 amazon
小蛙は二間も上の枝の上に、青い小さな一点となって、ちょうど草の葉っぱのようにくっついた。
坪田 譲治 / 風の中の子供 amazon
このカテゴリを全部見る
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
街並みが薄赤い炎に包まれて音もなく燃え上がるのが見える。炎は石段の下あたりから視界の 彼方 までを一瞬でのみ込んだようだ。屋根瓦や電柱や看板が一面に燃えながら透き通っていく。全部のビルの屋上から高々と火柱が上がる。まるで天上の風景のように美しいと十和子は思う。果てしない砂漠を覆い尽くして、タマリスクの赤紫色の花がいっせいに開いたよう。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
山々が夕陽の最後の光を映して薄紫に輝き、頂きのなだらかな線をしばらく黒く強く暮れ残る薄白い夕の空にきわだって見せていたが、やがて潮が引くように次第に暮の色が山並から下りて来る。
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
ゆっくりと夕暮れが近づいていた。太陽のぬくもりが雲に溶け出していた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
「水中の生き物」カテゴリからランダム5
金魚の群れが、泳ぐというより漂うようにひそやかに動いている
三浦 綾子 / 続 氷点 amazon
食用蛙がヽぼろんぼろんと雨滴のように何時までも二人の耳についていた。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
同じカテゴリの表現一覧
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧
水中の生き物 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ