TOP > 暮らしの表現 > 人生 > 楽しい人生・前向きに生きる
TOP > 暮らしの表現 > 生と死 > 喪失感(大切なものを失う)
(恋人の等を亡くした喪失感に区切りをつける)私は幸せになりたい。長い間、川底をさらい続ける苦労よりも、手にしたひと握りの砂金に心うばわれる。そして、私の愛する人たちがすべて今より幸せになるといいと思う。 等。 私はもうここにはいられない。刻々と足を進める。それは止めることのできない時間の流れだから、仕方ない。私は行きます。 ひとつのキャラバンが終わり、また次がはじまる。また会える人がいる。二度と会えない人もいる。いつの間にか去る人、すれ違うだけの人。私はあいさつを交わしながら、どんどん澄んでゆくような気がします。流れる川を見つめながら、生きねばなりません。 あの幼い私の面影だけが、いつもあなたのそばにいることを、切に祈る。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:98% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
喪失感(大切なものを失う)
楽しい人生・前向きに生きる
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......て聞こえてくる。プレゼントのレコードを差し出しながら、私は笑って言った。「そういう時は、ジョギングをするといいですよ。」 柊も笑った。光の中でたくさん笑った。 私は幸せになりたい。長い間、川底をさらい続ける苦労よりも、手にしたひと握りの砂金に心うばわれる。そして、私の愛する人たちがすべて今より幸せになるといいと思う。 等。 私はもうここにはいられない。刻々と足を進める。それは止めることのできない時間の流れだから、仕方ない。私は行きます。 ひとつのキャラバンが終わり、また次がはじまる。また会える人がいる。二度と会えない人もいる。いつの間にか去る人、すれ違うだけの人。私はあいさつを交わしながら、どんどん澄んでゆくような気がします。流れる川を見つめながら、生きねばなりません。 あの幼い私の面影だけが、いつもあなたのそばにいることを、切に祈る。 手を振ってくれて、ありがとう。何度も、何度も手を振ってくれたこと、ありがとう。......
単語の意味
刻刻・刻々(こくこく・こっこく)
足・脚・肢(あし)
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
ここに意味を表示
喪失感(大切なものを失う)の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(喪失感をまぎらすためにジョギングを始めた私と亡くなった彼女のセーラー服を着て過ごす柊という男)彼のセーラー服は私のジョギングだ。全く同じ役割なのだ。私は彼ほど変わり者でないので、ジョギングで充分だっただけのことだと思う。彼はそのくらいでは全くインパクトに欠けて自分を支えるにはもの足りないのでバリエーションとしてセーラー服を選んだ。どちらもしぼんだ心にはりを持たせる手段にすぎない。気をまぎらわせて時間をかせいでいるのだ。 私も柊もこの二カ月で、今までしたことのない表情をするようになった。それは失ってしまったものを考えまいと戦う表情だった。ふっと思い出して突然に孤独が押してくる闇の中に立っていると知らず知らずのうちにそういう顔になってしまうのだ。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
楽しい人生・前向きに生きるの表現・描写・類語(人生のカテゴリ)の一覧 ランダム5
他人の思惑なんか気にしないで自分の生きかたを貫く
阿刀田 高 / 凶暴なライオン「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
胸がいつもふくらんでいるような、期待に満ちた日々を送る
石坂 洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
彼女の、幸福だった頃の人生がどんなふうに充実していたのか。 きっと、いちょうの木の下から空を見上げるように香り高く、明るく、くっきりとしていたのだろう
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「心」の言葉を含む悲しみの表現・描写・類語(人生のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ソファに腰を下ろすと、放心したように 項垂れた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「悲しみ」カテゴリからランダム5
肩で大きく息をしてるのでこのまま泣くのかと思ったら
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
「生と死」カテゴリからランダム5
敬慕している人とそのおくさまとの間に生まれる新しい生命、それはわたくしのような運命の女、生胚子を産むことを禁じられた女にとっては、天雷のように抗いようのない神秘な暴力として落ちかかってくるものであった。
大原 富枝 / 婉という女 (1961年) amazon
人々を寄せつけないように整った死に顔
辻井 喬 / 暗夜遍歴 amazon
「人生」カテゴリからランダム5
白かった肌が、白布が日ごとに黄ばんでいくように少しずつ飴色に濁っていく
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
一人一人にとって生死にかかわることが、暦の移ろいのように、坦々と動いていく
渡辺 淳一 / 白き旅立ち amazon
同じカテゴリの表現一覧
悲しみ の表現の一覧
悲しみのレベル
悲しみの感覚、精神的な反応
悲しみの表情、リアクション
その他の悲しみの表現
次の文字を含む「悲しみ」の表現を検索 |
悲しさが 悲しみを 悲しくて 悲しさ 悲しい 心 哀感 胸 寂しさが 寂しさ |
生と死 の表現の一覧
人生 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ