火鉢のかっかっと熾 った火に灰をかぶせて、瀬戸引きのやかんをかける。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:96% 作品を確認(青空文庫)
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火鉢
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前後の文章を含んだ引用
......、また、ぽつりと母が云う。私は煎りついて臭くなってきた鍋を台所へ持って行った。母は呆気 にとられている。何をさせても無駄づくりみたいな母の料理が気に入らない。私は火鉢のかっかっと熾 った火に灰をかぶせて、瀬戸引きのやかんをかける。 「何を当てつけとるとな、お前の弁当のおかずをつくってやろうと思うて焚 いとるんじゃが……」 私はそんな真黒いおからのおかずなんかどうでもいいのだ。黙って寝転んで、......
単語の意味
燠火・熾火(おきび)
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火の気のない火鉢にしょんぼり手をかざしていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
長火鉢と云うと欅 の如輪木 か、銅 の総落 しで、洗髪 の姉御が立膝で、長煙管 を黒柿 の縁 へ叩きつける様を想見する
夏目漱石 / 吾輩は猫である
火のない長火鉢
林芙美子 / 新版 放浪記
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