鏡に色目をつかったって、鏡が惚 れてくれるばかり。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:18% 作品を確認(青空文庫)
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鏡・ミラー
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前後の文章を含んだ引用
......リと元結を締めてもらうと眉毛が引きしまって。たっぷりと水を含ませた鬢出 しで前髪をかき上げると、ふっさりと前髪は額に垂れて、違った人のように私も美しくなっている。鏡に色目をつかったって、鏡が惚 れてくれるばかり。こんなに綺麗に髪が結えた日には、何処 かへ行きたいと思う。汽車に乗って遠くへ遠くへ行ってみたいと思う。 隣の本屋で銀貨を一円札に替えてもらって田舎へ出す手紙の中に......
単語の意味
色目(いろめ)
色目・・・1.色合い。色調。
2.気があるように、異性を見やる目つき。媚びを含んだ色っぽい目つき。流し目。
2.気があるように、異性を見やる目つき。媚びを含んだ色っぽい目つき。流し目。
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(化粧品売り場の鏡)貴金属を照らす用のきらきらしいライトの光が頭上から一直線に注いでいるので、楕円形の鏡のなかの女の顔はどの鏡で見るよりもロマンティックな具合に見える。手をおいたカウンターのなかからも薄水色の光がまあるく膨らんでいて、まっすぐな光が上からまあるい光を刺すこの具合がどうも数字的だわ、と感心しながら、そのなかで浮かびあがる女の鼻は少しチャーミングであるようにも見える。
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
ホールの鏡壁の七面へ映る七人の自分
岡本かの子 / 巴里のキャフェ
私の顔が二重に写っている鏡の底
林芙美子 / 新版 放浪記
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すし屋が出しそうな大きな茶碗
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
正面の壁にかかっている一本の短かい革製の鞭で、初め私は壁の汚染 かと思っていた
夢野久作 / あやかしの鼓
アームのついた一人掛けに腰を下ろす。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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