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明け暮れただ河面を眺め乍 ら、張り亘 った意識の中から知らず知らず磨き出されて来る作家本能の触角で、私の物語の娘に書き加える性格をゆくりなく捕捉 できるかも知れない。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:16% 作品を確認(青空文庫)
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閃く・気づく・ふと思う
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前後の文章を含んだ引用
......の影響で、妨げられるのが、何か不服に思えて来たからである。いっそ旅に出ようか、普通通りすがりの旅客として水辺の旅館に滞在するならば、なんの絆 も出来るわけはない。明け暮れただ河面を眺め乍 ら、張り亘 った意識の中から知らず知らず磨き出されて来る作家本能の触角で、私の物語の娘に書き加える性格をゆくりなく捕捉 できるかも知れない。私のこの最初の方図は障碍 に遭 って、ますますはっきり私に慾望化して来た。 ふと、過去に泊って忘れていたそれ等の宿の情景が燻 るように思い出されて来る。 鱧 を焼く匂 い......
単語の意味
明け暮れる(あけくれる)
明け暮れる・・・1.夜が明けて日が暮れる。毎日が過ぎ去る。月日が過ぎる。
2.朝昼晩関係なく、ずっとひとつの物事に熱中する。
2.朝昼晩関係なく、ずっとひとつの物事に熱中する。
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(いろんなアイデアが、)太古の海における生命萌芽のざわめきのように、彼の頭の中に浮かんだり消えたりしていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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電光の如く閃 めき
夢野久作 / ドグラ・マグラ
交差点では赤信号が出ていて、長々と待たされた。目の前を自動車の流れがはしってゆく。なかなか信号が青にならなかった。 いろいろな型の自動車が走ってゆく。三原は興味のないその流れを見てぼんやりしていた。退屈だから頭脳の思考が働いたのかもしれなかった。彼は口の中で、あっとつぶやいた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
ふいに昔、交際をしていた男のことを思い出した。つまり慎一の父親である、あの男のことだ。 どうして唐突に頭に浮かんだのか、自分でも分からない。 もしかしたら、あの男の姿が歩道にでも見えたのかもしれない。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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ようやく思い出せたと、音も立てずに小さく膝を打った。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
そのとき私の心をふとかすめたものがあった。
梶井基次郎 / 蒼穹
さまざまの言葉が胸中に去来した
太宰治 / 人間失格
頭には一つの暗示がかすめてすぎた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
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すみれは話の前後がうまく理解できなかった。彼女はナイフとフォークを宙に止めたまましばらく考えた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
ぼくは高山の言葉を頭の中でもう一度 反芻 した。彼の言うことは大筋で正しいように思えた。しかし心の奥の方で何かが違うという気がした。だが、それが何かはわからなかった。
百田尚樹「永遠の0」に収録 amazon
しんからびりびりッと本能の皮膚にさわって来た
岡本かの子 / 母子叙情
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