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青白い乳ぶさをはだけた胸元
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:50% 作品を確認(青空文庫)
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乳房・乳首
患者・病人・けが人
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前後の文章を含んだ引用
......あれっ、と眼をさました病婦が、ふいに、乳ぶさから奪われた子を、夢中で、彼と争い合った。 「馬鹿ッ、放せッ、馬鹿。来たが、勿怪 の幸 いだ。くれてやれ、こんなもの!」 青白い乳ぶさをはだけた胸元を、一つ、蹴とばすと、子は、権内の手に、すぽっと抜き奪われて、虫を起したように、ひいーッと泣く。 「やいッ」 風呂敷包でも持つように、泣く子を、引ッ吊るしたまま権......
単語の意味
胸元・胸許(むなもと)
胸元・胸許・・・胸の元・許(=付け根)。胸のあたり。胸先・胸前(むなさき)。
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乳房・乳首の表現・描写・類語(背中・脇・乳房・胸のカテゴリ)の一覧 ランダム5
つい胸に視線がいってしまう。大きな渦巻きの中心につい目がいってしまうのと同じように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
蕾のように上向いた乳房
井上 靖 / 猟銃「猟銃・闘牛(新潮文庫)」に収録 amazon
豆つぶほどの乳首がくっついていた。まるで肉体の呼鈴みたい
石坂 洋次郎 / 颱風とざくろ amazon
掌に少しあまるくらいの大きさ。シコシコと堅くはりつめている。
阿刀田高 / ミッドナイト物語 amazon
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患者・病人・けが人の表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
血液なんて一滴も流れていないかのような白くて弱々しい弟の腕
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
ぐったりとした患者は鳥のように白く眼をあけて何か呟いた
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
(ベッドの上の患者)彼の寝ている姿は深手を負った小動物を思わせた。横向きにぐったりと寝そべり、点滴の針のささった左腕をだらんとのばしたまま身動きひとつしなかった。やせた小柄な男だったが、これからもっとやせてもっと小さくなりそうだという印象を見るものに与えていた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
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「背中・脇・乳房・胸」カテゴリからランダム5
(乳首)豊穣な稔りを約束する(乳)腺や神経が絹糸ほどの細さで眠っている
平林 たい子 / 鬼子母神「筑摩現代文学大系 (41) 平林たい子・円地文子集 地底の歌 こういう女 嘲る 盲中国兵 鬼子母神 私は生きる 花散里 ひもじい月日 くろい紫陽花 男のほね 妖 二世の縁 他」に収録 amazon
胸の優しげなふくらみ
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
七月の葡萄の粒のような小さな二つの乳は、これでもこの中に豊穣な実りを約束する腺や神経が絹糸ほどの細さで眠っているのだと思えば、蕾の時から実の形をつけている胡瓜(きゅうり)や南瓜(かぼちゃ)のなり花のように、こましゃくれて見えた。
平林たい子 / 鬼子母神 amazon
痩せて平らな胸を気にしているみずきを「せんたく板みたいだ」などと無神経なことを言う
大庭みな子 / 啼く鳥の amazon
「人の印象」カテゴリからランダム5
「気配」の域を越えて「見えるもの」の領分へ入って来る
梶井基次郎 / Kの昇天
美咲の両親は、壊れもののように娘をあつかっている。儚げで危うく、手荒くあつかえば砕け散ってしまいそうな少女
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
心身の疲労から眼を 開いていられなかった。節々妙に力が抜け、身動きも出来ぬ心持だった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
何も云えない程ぐッしゃりつぶされてしまっていた。
小林多喜二 / 蟹工船
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