私の食慾はあさましく犬の感じにまでおちこんでしまっていた
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:58% 作品を確認(青空文庫)
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空腹・餓え・お腹が鳴る
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前後の文章を含んだ引用
......巻き風な髪に手をかざして、秋声氏の細い肩に凭 れて歩いている。私の心は鎖につながれた犬のような感じがしないでもなかったけれど、非常に腹がすいていたし、甘いものへの私の食慾はあさましく犬の感じにまでおちこんでしまっていたのだ。誰かに甘えて、私もおしる粉を一緒に食べる人をさがしたいものだ。四人は、燕楽軒 の横の坂をおりて、梅園と云う待合のようなおしる粉屋へはいる。黒い卓子について、......
単語の意味
浅ましい(あさましい)
犬・狗(いぬ)
浅ましい・・・1.身だしなみや言動、態度などが下品に感じるさま。
2.あまりにも情けない状態で、見ていられないさま。
2.あまりにも情けない状態で、見ていられないさま。
犬・狗・・・1.イヌ科の哺乳動物。大昔から人間に飼育されてきた家畜。従順で賢く、家やヒツジの番をしたり、犯人捜査や目や耳の不自由な人の導いたりもできる。
2.(あちこちとかぎ回るところから)他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者(かんじゃ)。
2.(あちこちとかぎ回るところから)他人の秘密などをかぎ回って報告する者。スパイ。まわしもの。間者(かんじゃ)。
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