耳のそばでドッポンドッポンと波の音が響く。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:38% 作品を確認(青空文庫)
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波の音・潮騒
船室・船内
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前後の文章を含んだ引用
......降りてゆくと、鏡をなくした私は、ニッケルのしゃぼん箱を膝でこすって、顔をうつしてみた。せめて着物でも着替えましょう。井筒の模様の浴衣にきかえると、落ちついた私の耳のそばでドッポンドッポンと波の音が響く。 (九月×日) もう五時頃であろうか、様々な人達の物凄 い寝息と、蚊にせめられて、夜中私は眠れなかった。私はそっと上甲板に出ると、吻 と息をついた。美しい夜あけである......
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波の音・潮騒の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
沖から寄せる海嘯(かいしょう)の叫び声
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
岩に波のぶつかる音がきこえてきます。波の暗い太鼓のような音
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
潮騒が、海の健康な寝息のように規則正しく寧(やす)らかに聞こえる
三島 由紀夫 / 潮騒 amazon
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船室・船内の表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
機関室で、なつかしいエンジンの音がしている。手をはなしながら、私は沈黙ってエンジンの音を聞いていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
円い窓の向うに大きな波のしぶきが飛んでいる。
林芙美子 / 新版 放浪記
波が出てきた。船が揺れる度 に、ローソクの灯が消えそうに細くなり、又それが明るくなったりした。
小林多喜二 / 蟹工船
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「乗り物」カテゴリからランダム5
舟の家は、真っ暗な川の 縁 にひたひたと打ちつけられている
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
七号車に入る。通路を挟み、左に二席、右に三席があり、背もたれが同じ方向を向き、並んでいる。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
道路は自動車がひしめき合い、よたよたと行ったり来たりしている
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
「音の響き」カテゴリからランダム5
チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」が車内に流れ出した。結婚式場の控え室みたいな雰囲気になった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
クサリのように点々、黒くつながっている渚の岩
山本 有三 / 波 amazon
水に浸されて銀のように光っている岸の草
長塚 節 / 土 amazon
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