一面に鏡が仕掛けてあって、室中 のものが涯 てしもなく向うまで並び続いているように見える
夢野久作 / あやかしの鼓 ページ位置:71% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
合わせ鏡
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......広い化粧部屋だということがわかった。うっかりすると辷 り倒れそうなゴム引きの床の半分は美事な絨毯 が敷いてある。深緑のカアテンをかけた窓のほかは白い壁にも扉 の内側にも一面に鏡が仕掛けてあって、室中 のものが涯 てしもなく向うまで並び続いているように見える――西洋式の白い浴槽 、黒い木に黄金色 の金具を打ちつけた美事な化粧台、着物かけ、タオルかけ、歯医者の手術室にあるような硝子 戸棚、その中に並んだ様々な化粧道具や薬品......
ここに意味を表示
合わせ鏡の表現・描写・類語(状態・状況のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「状態・状況」カテゴリからランダム5
(重苦しい空気の最中に家をたずねてきた人を)私はそのひとを救いの神のように思い
林芙美子 / 新版 放浪記
快調に行きすぎて困るくらい、仕事が実に気持ちよく進む
中島 敦 / 李陵 amazon
白い砂が指の間からこぼれ落ちていくかのように、つかみかけた幸せが逃げていく
森 瑶子 / 風物語 (角川文庫 amazon
同じカテゴリの表現一覧
状態・状況 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ