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二日も私は御飯を食べない。しびれた体を三畳の部屋に横たえている事は、まるで古風なラッパのように埃 っぽく悲しくなってくる。生唾 が煙になって、みんな胃のふへ逆もどりしそうだ。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置：56% 作品を確認（青空文庫）
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空腹・餓え・お腹が鳴る
体を横たえる
生活苦・貧しい暮らし（日々）
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前後の文章を含んだ引用
......。窓をあけると、隣の家の座敷に燈火がついていて、二階から見える黒い卓子の上には黄水仙が三毛猫のように見えた。階下の台所から夕方の美味 しそうな匂いと音がしている。二日も私は御飯を食べない。しびれた体を三畳の部屋に横たえている事は、まるで古風なラッパのように埃 っぽく悲しくなってくる。生唾 が煙になって、みんな胃のふへ逆もどりしそうだ。ところで呆然としたこんな時の空想は、まず第一に、ゴヤの描いたマヤ夫人の乳色の胸の肉、頬の肉、肩の肉、酸っぱいような、美麗なものへ、豪華なものへの反感が、ぐんぐん......
単語の意味
体（からだ）
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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わたしは鉛のような空腹を感じ始める。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
私の胃のふは永遠の地獄だ。
林芙美子 / 新版 放浪記
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体を横たえるの表現・描写・類語（姿勢・ポーズのカテゴリ）の一覧 ランダム５
外の世界と自分の世界を厳密に隔てるように、掛け布団を首まで引っ張り上げた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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生活苦・貧しい暮らし（日々）の表現・描写・類語（暮らし・生活のカテゴリ）の一覧 ランダム５
魚屋の前は眼をつぶって、息を殺して通る。
林芙美子 / 新版 放浪記
イエスであろうと、お釈迦 さまであろうと、貧しい者は信ずるヨユウなんかないのだ。宗教なんて何だろう！
林芙美子 / 新版 放浪記
今までの生活 むきは、細く長くだった。
林芙美子 / 新版 放浪記
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棒のように立ったまま
遠藤周作「沈黙（新潮文庫）」に収録 amazon
二つの膝をかためるようにして座蒲団の上に坐り
宮本百合子 / 伸子
敷布団の上に、ふたりは二個の直線でしばらくそうしていた。
瀧井 孝作 / 無限抱擁 amazon
椅子の背もたれに目一杯体重を掛け
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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マンジリとも眠れなかった。
吉川英治 / 醤油仏
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借りてきた映画を観ることだけで暮らしていた日々のあの生温かい停滞のなかへ、もう一度もどりたい
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
飼い猫のようにだらりとした生活
阿佐田 哲也 / 麻雀放浪記〈1〉青春篇 amazon
闇の洞窟でコウモリのような暮らし方をする
大庭 みな子 / がらくた博物館 amazon
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