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それは五月のことで、新緑が芽吹いて明るい緑色が庭を覆っていた。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 ページ位置:92% 作品を確認(amazon)
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春
庭・縁側・ベランダ
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前後の文章を含んだ引用
......部屋を出て、隣の資料室に移動した。ここには、生前、イタクラ・ショージがコレクションした外国の絵本や漫画が展示されていた。 僕はフランス窓に寄り、庭を見下ろした。それは五月のことで、新緑が芽吹いて明るい緑色が庭を覆っていた。 窓辺には小さな書見台があり、来館者が名前と住所を記帳するノートが数冊、置かれていた。もっとも古いものは、表紙に開館した年が書かれていた。 和綴じの美しいノート......
単語の意味
新緑(しんりょく)
新緑・・・晩春や初夏のころの、木々の若葉のみずみずしい緑。
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トルーマン・カポーティの文章のように繊細で、うつろいやすく、傷つきやすく、そして美しい四月のはじめの日々
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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微かに青色を帯びた砂利が敷き詰められ、所々飛び石がある。神社みたいだ
中村文則 / 教団X amazon
(夕方の縁側)日の光はずいぶん弱くなり、木々の影が長く我々の足もとにまでのびていた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
庭木も美しく刈り込まれている。あまりにも丁寧に刈り揃えられているせいで、いくつかの樹木はプラスチックの造り物みたいにさえ見えた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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(カーテンを閉めて)それでもまだ光は、簡単に消すことのできない古い記憶のように、どこからともなく忍び入ってきた。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
錠前を打ちこわして貫 の木を抜いた。
森鴎外 / 阿部一族
竹垣の透間から佃の部屋の灯が煌々と往来まで洩れていた。
宮本百合子 / 伸子
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大根の花も莢 になっている時分であった。
岡本かの子 / 東海道五十三次
梶井基次郎 / 路上
春が地歩を固め、確実に前進していく一週間だった。春は一度も後戻りしなかった。三月とは全然違うのだ。桜が咲き、そして夜の雨がそれを散らせた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
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