たまらなくうれしいらしく、無邪気そのものに、よろこびを全身にあふれさせるありさまは、まるで童女に返ったよう
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:47% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......、よほど信用があったからだろう。 私も一度、同席をしたことがあるが、廓内で濃化粧をした遊女とは、とても同じ女ともおもえぬ地味な姿で、廓の外へ出て食事することが、たまらなくうれしいらしく、無邪気そのものに、よろこびを全身にあふれさせるありさまは、まるで童女に返ったようなのだ。 そうした遊女の姿を見るのが吉野さんにも、たまらなくうれしい。「だからねえ、正ちゃん。私は芸者遊びをしないんだよ。芸者なんて君、前川へ連れて来たって、あ......
単語の意味
無邪気(むじゃき)
童女(どうじょ)
無邪気・・・素直で悪気がなくかわいらしいさま。偽りやたくらみがなく心が綺麗なさま。
童女・・・少女。女の子。
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