TOP > 食べ物表現 > 和菓子 > かき氷


カテゴリ検索 単語の意味
大きな氷のカタマリをかき氷の機械の台の上にヨッコラショとのせる。  手でハンドルをタテに回すと、どういう仕掛けかタテの回転運動はヨコの回転運動に変わり、氷がシャキシャキとけずられ、台の下に置かれたグラスの上に少しずつ降りつもっていく。 降りつもって円錐形に盛りあがっていくのを、固唾をのんで見守ったものだった。盛りあがったところに、おばさんは小さな鉄のヒシャクでイチゴ水を一杯だけしゃくってかけてくれる。かき氷のツユは、いつだって足りたことがない。いつも少ないツユをやりくりして、時にはツユの全然かかってない部分を味気なく食べたりして何とかしのいでいた。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 ページ位置:24% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
かき氷
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......のだった。労力のわりに値段が安かったせいかもしれない。 かき氷をたのむと、「面倒」もしくは「気がすすまぬ」または「迷惑」といった表情で、その店のおばさんあたりが大きな氷のカタマリをかき氷の機械の台の上にヨッコラショとのせる。 手でハンドルをタテに回すと、どういう仕掛けかタテの回転運動はヨコの回転運動に変わり、氷がシャキシャキとけずられ、台の下に置かれたグラスの上に少しずつ降りつもっていく。 降りつもって円錐形に盛りあがっていくのを、固唾をのんで見守ったものだった。盛りあがったところに、おばさんは小さな鉄のヒシャクでイチゴ水を一杯だけしゃくってかけてくれる。かき氷のツユは、いつだって足りたことがない。いつも少ないツユをやりくりして、時にはツユの全然かかってない部分を味気なく食べたりして何とかしのいでいた。 一度でいいからツユたっぷりのかき氷を食べてみたいと思っていた。なのにおばさんはいつも厳然と一杯きりであった。「大体このおばさんはケチでしみったれで、顔を見たっ......
単語の意味
味気無い(あじけない・あじきない)
鉄(てつ・くろがね)
味気無い・・・面白味や魅力がなくて、つまらない。味わいが少なく、風情に乏しい。
・・・1.金属元素のひとつ。元素記号Fe、原子番号26。銀色の金属。湿った空気中では錆(さび)を生じやすい。錆(さ)びると褐色になる。安価で加工しやすく最も利用価値の高い金属。
2.堅くて強いことのたとえ。「鉄の意志」
ここに意味を表示
かき氷の味、おいしさを伝える表現・描写(和菓子のカテゴリ)の一覧 ランダム5
形のいい歯でしゃりしゃりと削られているガリガリ君
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon関連カテかき氷食べる
このカテゴリを全部見る
「和菓子」カテゴリからランダム5
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
和菓子 の味・おいしさの表現の一覧 
食べ物表現 大カテゴリ
表現の大区分