戦災に焼け残った店がかたまっていて、町そのものも、むかしの東京の面影を色濃くとどめている。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:18% 作品を確認(amazon)
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古い建物の佇まい
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前後の文章を含んだ引用
......のもので、汁粉の味も、店の人たちの応対も、しっとりと落ちついている。 この一画には、〔まつや〕と〔藪〕の蕎麦、あんこうなべの〔いせ源〕や鳥なべの〔ぼたん〕など、戦災に焼け残った店がかたまっていて、町そのものも、むかしの東京の面影を色濃くとどめている。 そうした店々で酒をのめば、どうしても帰りに〔竹むら〕へ立ち寄りたくなる。 香ばしい粟と、ほどよい小豆餡のコンビネーションは何ともいえぬ。もっとも、粟が出まわる......
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古い建物の佇まいの表現・描写・類語(家・建物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
屋根に草が生 えたうち
夏目漱石 / 吾輩は猫である
寺町通りの村上開新堂の店構えのよさは、 「まったく、たまらない」 と、いいたくなってしまう。 これぞ、日本のよき時代の具現といってよい。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
古い学生寮だ。鉄筋コンクリート三階建ての質素なデザインで、決して大きくはない。くすんだ窓ガラスやカーテンの黄ばみやひびの入った外壁の様子から、その古さが伝わってくる。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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「家・建物」カテゴリからランダム5
古ぼけた浪人のいるような家だ。電燈が馬鹿にくらい。どんなおばけが出て来るかと思った。
林芙美子 / 新版 放浪記
ふるさとの街の中華料理店を思いだした。駅前商店街にあった、店のかまえが竜宮城さながらに派手な店だ。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
御伽噺の挿絵のような、一風変わった様式の家
谷崎 潤一郎 / 痴人の愛 amazon
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