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(夜、)ねむり草が、しょうことなしに、葉の瞼 を尖 の方から合せかけて来た。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:38% 作品を確認(青空文庫)
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夜
眠り草
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前後の文章を含んだ引用
......声のように一定の調子を保って、もう高くも低くもならなくなった。天井に近く長い二流三流の煙の横雲が、草臥 れた乳色になって、動く力を失っている。 靠 れ框 の角の花壺 のねむり草が、しょうことなしに、葉の瞼 を尖 の方から合せかけて来た。 壁の前に、左の腕にナフキンをかけて彫刻のように突立っているギャルソンの頭が、妙に怪物染みて見える。 「みんな、この子と仲好くしてやって下さいね」かの女はグループ......
単語の意味
瞼・目蓋(まぶた)
瞼・目蓋・・・目の蓋(ふた)。眼球の表面をおおって、開閉する皮膚のひだ。瞼(まなぶた)。眼瞼(がんけん)。
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無限の厚ぼったい海のような夜の底
加賀 乙彦 / フランドルの冬 amazon
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マンションの一部屋の明りが点いたり、消えたり、締め忘れた水飲み場の蛇口から水滴が落ちたり、K君の髪先が風にゆらめいたりするくらいしか、風景の中で動いているものはなかった。ひそやかな夜の息遣いが、聞こえてきそうだった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
薄い夕闇のなかで商店の 灯りも淡い。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
表に出ると、夜が明けかかって、街は紫色の膜に覆われて冷たく静まり返っていた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
人々の往来を見よう。今夜は無人だった町の生き返る繰り返しのありさまを。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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ザザッと俄(にわ)か雨でも落ちるように、朽ちた木の実が屋根を打つ
阿刀田 高 / ナポレオン狂 amazon
一画に草の束が積み上げられ、青臭い汁の濃厚な匂いがたちこめる
奥泉 光 / 石の来歴 amazon
樹木のかれた木の葉の面は一枚一滴る雫とともに黄金のように輝いている。
永井荷風 / 歓楽 amazon
八手の花が毬のような、小さく白い花をつけていた
池波 正太郎 / 血頭の丹兵衛「鬼平犯科帳(一): 1」に収録 amazon
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