七葉樹には飾燈 のような美しい花が咲いて
梶井基次郎 / 橡の花――或る私信―― ページ位置:77% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
花
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......と捕まえてあがってしまったんだよ」と私は云いました。なにか云わずにはいられなかったのだと思いました。 飯倉の通りは雨後の美しさで輝いていました。友と共に見上げた七葉樹には飾燈 のような美しい花が咲いていました。私はまた五六年前の自分を振返る気持でした。私の眼が自然の美しさに対して開き初めたのも丁度その頃からだと思いました。電燈の光が透いて見えるその葉うらの色......
ここに意味を表示
花の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「植物」カテゴリからランダム5
木の葉の一枚一枚が宝玉の一断面のように輝く
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
吹き抜ける風にゆれて、藤の花房は路面一面に、花びらを豆のように撒き散らしている。
林 芙美子 / 夜猿「林芙美子文庫〈第10〉夜猿 (1950年)」に収録 amazon
風に靡いて擦れ合う葉の囀(さえず)りが、樹々が笑っているように聞こえる
辻 仁成 / グラスウールの城 amazon
月をつかみ取るようなかっこうに、杉の枝が空に伸びる
長崎 源之助 / ゲンのいた谷 amazon
木の枝がひゅうひゅうと悲痛の響きを立てて泣く
長塚 節 / 土 amazon
同じカテゴリの表現一覧
植物 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ