人の感情に訴えかける力が強すぎるらしくて、気づいたらまわりで自殺した人が五人、それとかノイローゼになった人や、まるで宗教のように僕を敬い、ついてきたがる人がとにかく沢山いて、どうしていいかわからなくなったのです。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:77% 作品を確認(amazon)
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呪い・たたり
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......しまったのです。いちばんひどかった頃、僕は、ニューヨークで高校に行っていて、どちらかというと昔から静かなほうで、あまり表立って何かするほうでもなかったのですが、人の感情に訴えかける力が強すぎるらしくて、気づいたらまわりで自殺した人が五人、それとかノイローゼになった人や、まるで宗教のように僕を敬い、ついてきたがる人がとにかく沢山いて、どうしていいかわからなくなったのです。ほんとうにひどい時期でした。思春期でパワーが抑えられなくて、自分が感じたり、考えるのは止められないから。」「本当ですか?」「本当です。自分で体験してきたことです......
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呪い・たたりの表現・描写・類語(信仰のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(その呪いは)何年も洗濯していないほこりだらけのカーテンが天井から垂れ下っているような気がする
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
僕が強く何かを、誰かに向かって思うと、確かに影響があるのです。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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自分たちの住んでいる世界は、シホンシュギの海の中に浮かんだ美しい孤島でありトリデなのだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
井戸からは発散される山村貞子の強い怨念
鈴木 光司 / らせん amazon
密教をベースにした名もない宗教
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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